「くわえ」とは

2021年10月18日

「くわえ(咥え)」とは

印刷機が紙を印刷機の中へ送り出す際につかむ部分のことを指す。

機械によって範囲は変わりますが約10mm〜15mmとなり、この範囲の事をくわえしろとも呼びます。この部分には印刷が出来ずインキは全く付きません。

印刷用語「くわえ」と「はり」の説明

「はり(針)」とは

「くわえ」と関連する用語として「はり」があります。くわえから見て左は「突きっ針」、右は「引きっ針」と呼びます。

「はり」は給紙の際にくわえ辺と90°の位置の辺を常に直角に給紙されるよう安定させるための機構のことで、その後の仕上げ加工(断裁・製本・トムソンなど)などの見当合わせでも基準となります。

「くわえ」を気を付けないといけない印刷物

「くわえ」は印刷工程の中で非常に重要な要素ですが、通常は仕上がりサイズより大き目の紙に印刷してから、仕上げ加工(断裁・製本・トムソンなど)を行うため、特に「くわえ」を意識してデザインやレイアウトを考える必要はありません。

既成品の封筒などに印刷する場合は仕上がりサイズ内に「くわえ」スペースが必要になりますので、これらの印刷物をデザインする場合は、四方のどれか一辺は端から約10ミリは文字や絵柄などを一切いれないようにしなければなりません。

身ぐわえ(みぐわえ)とは

用紙を目一杯使いコストダウンしたいときなどに、身ぐわえで印刷する場合がある。
(くわえ部分が印刷物に入っている状態を「身ぐわえで印刷した」と言う)

くわえ部分には印刷することができないので、この部分は白(用紙の色)になる。身ぐわえで印刷する際には、この部分が白(用紙の色)になっても問題のないデザインにしておく必要がある。